“がんがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岸々45.5%
巌々27.3%
岩々18.2%
眼々9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、まだ後ろを振顧ふりかえれば、八王子、小仏村、小原、駒木根あたりの灯は近く見えて、越えようとするこれから先の山容は、岸々がんがんとした難所切所せっしょを目の前に見せている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
知れる目よりはこの大山たいさん巌々がんがんとして物に動ぜぬ大器量の将軍をば、まさかの時の鉄壁とたのみて、その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然いぜんたる神色とは洶々きょうきょうたる三軍の心をも安からしむべし。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
すると、そのしょうをたよりにして、岩々がんがんたる島の根をぎまわってくる小船があった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人が眼々がんがん相看た視線のは其やじりと鏃とがまさに空中に突当った。が、丹下の箭は落ちた。木沢はかぶせるように
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)