岩々がんがん)” の例文
鬱蒼うっそうとした峰々、岩々がんがんたる山やその尾根、地形は複雑で、容易に敵の態を見とどけることができない。しかし、たちまち一つの峰で、颯々さっさつと、紅の旗がうごいた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、そのしょうをたよりにして、岩々がんがんたる島の根をぎまわってくる小船があった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とそらとぼけて、岩々がんがんそらしている山かげをあおぎながら
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)