“かわぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川口64.3%
河口35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢島優善やすよしは本所緑町の家を引き払って、武蔵国北足立郡きたあだちごおり川口かわぐちに移り住んだ。知人しるひとがあって、この土地で医業を営むのが有望だと勧めたからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
……川口かわぐちに船を揃えて出迎えた人数の中には、穴水の大庄屋、林水。黒島の正右衛門。……病気が治って、その弟の正之助。その他、俳友知縁がこぞったのです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は永代橋を渡る時活動するこの河口かわぐちの光景に接するやドオデエがセエン河を往復する荷船の生活を描いた可憐かれんなるの『ラ・ニベルネエズ』の一小篇を思出すのである。
みことはそのからすがつれて行くとおりに、あとについてお進みになりますと、やがて大和やまと吉野河よしのがわ河口かわぐちへお着きになりました。そうするとそこにやなをかけてさかなをとっているものがおりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)