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かりやろうじん
やがて
井口警部は、
第三の
容疑者を
呼び
出したが、それは
皮肉なことに、あの
死んでいたランチュウを、
刈谷老人の
家へ
持つてきたという
金魚屋である。
第二の
容疑者は、
金属メッキ
工場の
技師兼重役であり、
中内忠という
工学士だつたが、この
人物は、
刈谷老人に
高利の
金を
借りていて、かなり
苦しめられていたはずである。
「すると
刈谷老人のところへ
月に一
回か二
回行く、その
用件は
何ですか」