“かもつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貨物85.7%
荷物14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのごたごたした中を、方々の救護班や、たき出しをのせた貨物かもつ自動車がかけちがうし、焼けあとのトタン板をがらがらひきずっていく音がするなぞ、その混雑と言ったらありません。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
すると、つぎには、紫色むらさきいろ水平線すいへいせんのもりがるうみえました。どこか他国たこくみなとから、たくさんの貨物かもつをつんできたのであろうか、汽笛きてきをならして、はいってきたふねがあります。
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
奴さんは恐れて、螺旋形らせんけいの階段を走りおりて街路とおりへでたのだ、そして、奴さんの意識は朦朧もうろうとなってしまったさ、奴さんは人道じんどう車道しゃどうも区別なしに歩いていると、荷物かもつ自動車がやって来たさ
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)