“かのをんな”の漢字の書き方と例文
語句割合
彼女100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此落魄のうちに、彼は三千代を引張りまはさなければならなかつた。三千代は精神的に云つて、既に平岡の所有ではなかつた。代助は死に至る迄彼女かのをんなに対して責任を負ふ積であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
今ま貴女の(と花吉を一瞥いちべつしつ)つしやる通り実に気の毒でした、かし彼女かのをんなの如くして生きて居たからとて、一日といへども、一時間と雖も、幸福と云ふ感覚をつことは無かつたでせう
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
赤良顔は京都に返ると見えて窓から顔を出して彼女かのをんなはなしをしてゐる
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)