“かけぢゃや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掛茶屋78.6%
懸茶屋14.3%
掛茶店7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今から丁度十年ほど前、自分は木曜会の葵山きざん渚山しょざん湖山こざんなぞいう文学者と共に、やはり桜の花のさく或日の午後ひるすぎ、あの五重の塔の下あたりの掛茶屋かけぢゃやに休んだ。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
懸茶屋かけぢゃやには絹被きぬかつぎの芋慈姑くわい串団子くしだんごつら栄螺さざえの壼焼などをもひさぐ。百眼売ひゃくまなこうりつけひげ蝶〻ちょうちょう花簪はなかんざし売風船売などあるいは屋台を据ゑあるいは立ちながらに売る。花見の客の雑沓狼藉ざっとうろうぜきは筆にも記しがたし。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
是れでお瀧は茂之助へ面当つらあてしく、わざとつい一里と隔たぬ猿田村やえんだむら取附とりつきに山王さんのうさまの森が有ります、其の鎮守の正面むこうに空家が有りましたからこれを借り、葮簀張よしずばり掛茶店かけぢゃやを出し
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)