“かきいだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻抱40.0%
書出40.0%
舁出20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はこの邸が、獄舎ごくしゃであるのも忘れて、掻抱かきいだいては、よろこんだ。——お見せしたい、一目でも、かの君にと。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中の巻の発端に「かゝる親には似ぬ娘、お夏は深きぬれゆゑに、菩提ごゝろと意地ばりて、嫁入もせいものび/\の」………と書出かきいだして、お夏に既に恋ある事を示せり
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
と有に徐々しづ/\乘籠のりもの舁出かきいだすにぞ彌兵衞は跡に殘り其方どもの訴状御取上げ是ある間今夜の御本陣ごほんぢんは吉原じゆくなるにより汝等同所に到り下宿して御沙汰を相待べしと申渡すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)