“かつぎだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
担出66.7%
舁出33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人は箕作の親類で、私は兼て知て居るから、呉の処に行てどうかしばら此処ここ立退場たちのきばを頼むと相談も調ととのい、愈よ青山の方と思うて荷物は一切こしらえて名札を付けて担出かつぎだばかりにして
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「解らない人だ。そんな訳で親を担出かつぎだしたんじゃ無し、——奉公人は親位に思っていなくて、使われると思うのかい。……然し、そんな事はどうでもいい。まあ、今日は一つ綾さんに喜んでもらおう」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
結綿ゆいわたのに片端かつがせて、皿小鉢、大皿まで、お悦が食卓を舁出かつぎだした。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)