“かいらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カイラン
語句割合
潰乱44.4%
解纜37.8%
壊乱8.9%
階欄4.4%
回瀾2.2%
廻瀾2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堂木山の北方を迂廻して来た木村隼人佑の旌旗せいきが、早くも行くての道を遮断して包囲して来たので、再び散々に潰乱かいらんしてしまった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明日早暁、博多湾を解纜かいらんするという「順天丸」に艀が着くと、連中は来島を先頭にして一人一人、斜にかけられた梯子はしごをのぼっていった。
風蕭々 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
子女を教育するものは厳重に監督してそんなものを子女の眼に触れしむべきでない。モー一層社会が進歩したら恋愛を説く者ことごとく風俗壊乱かいらんと認めて発行を停止するに至るだろう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
階欄かいらんあけえ、地はくれないの泉をなした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先生ますます回瀾かいらん事業の必要を感じ、まさに大いに道を弘めて時弊を匡救せんとす、当時政論の中衰せるに会し、欧化主義に反対して政論を立つるものは自ら政府の敵視するところとなり
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
激すれば則ち廻瀾かいらんを画くべし。
病牀譫語 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)