“おんさけさかな”の漢字の書き方と例文
語句割合
御酒肴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立てなくなってからも、張りかえをする障子へ、めしと、一ぱいに書いて、御酒肴おんさけさかなアリとつけたし、へへののもへじと、おかしな顔を描いた。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ついてまがると、眞晝間まつぴるままくおとした、舞臺ぶたい横手よこてのやうな、ずらりとみせつきのながい、ひろ平屋ひらやが、名代なだい團子屋だんごやたゞ御酒肴おんさけさかなとも油障子あぶらしやうじしるしてある。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一ぜんめし、御酒肴おんさけさかな、笹屋、としてあるは、かねて敬之進と一緒に飲んだところ。丑松の足は自然とそちらの方へ向いた。表の障子を開けて入ると、そここゝに二三の客もあつて、飲食のみくひして居る様子。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)