“おやもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親許83.9%
親元16.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よせ」と去定は女主人に云った、「こんな猿芝居はたくさんだ、それよりこの子を親許おやもとへ帰すがいい、親はどこにいるんだ」
それで梅をせき立てて、親許おやもとに返して遣ったのである。邪魔になる末造は千葉へ往って泊る。女中の梅も親の家に帰って泊る。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
いろいろ言葉ことばつくしてすすめられたのでありますが、わたくしとしては今更いまさら親元おやもとへもどる気持きもちにはドーあってもなれないのでした。わたくしはきっぱりとことわりました。——
是は主としてよめの初産を、里方さとかたに帰ってする習わしに伴のうていたようだが、そのふうがいつしか衰えると、母が安産のよろこびにくることも、または生まれを見せに親元おやもとに行くことも
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)