“おちのび”の漢字の書き方と例文
語句割合
落延100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そも/\此事の由来を尋ぬるに、んぬる弘治こうじ三年の秋薬師寺家の家老馬場和泉守石山本願寺の勢を頼みて主家を横領しければ、淡路守政秀公父祖代々の領地を被逐おはれ堺の津より中国へ落延おちのび給ひ
をし落延おちのびしは今更後悔こうくわい至極しごくなり然しながら今其方そなたにせよ我にせよ假令たとへ生害しやうがいしたりとも何面目なにめんぼくあつて喜内殿に地下にて言譯が成べきや夫よりも我思ふには敵吾助をたづね出てくびとつ亡魂ばうこんまつらば少しは罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
氣も付ずあとくらまして逃去にげさりけり其ひまに船は向うへ着しかば白妙は急ぎ船より上りて柴屋寺へ馳來り安五郎にあひ今何者か追來たり斯々なりと物語り何分此所は危ふしと云にぞ安五郎も打驚き然らば早々落延おちのびんと白妙の手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)