“えぶすま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絵襖62.5%
画襖25.0%
絵障屏12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すり硝子とニッケルを組み合わせた、モダーン・タイプの硝子扉ケースメントになり、なにやらの工匠たくみが彫った有名な欄間と、銀の引手のついた花鳥の絵襖えぶすまが取り払われ
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
これが馬籠のお寺かという顔つきで、久しぶりに一緒になったお粂や宗太を案内に、太鼓のぶらさがった本堂の方へ行き、位牌堂いはいどうの方へ行き、故人蘭渓らんけいの描いた本堂のそばの画襖えぶすまの方へも行った。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
次の間のとばりを引けば、当然、山僧が孤床こしょうの寝台は、五かい菩提ぼだいの夢、雲冷ややかなはずであるが、どうして、迦陵頻伽かりょうびんが刺繍ぬいふすま紅蓮ぐれん白蓮びゃくれん絵障屏えぶすまなまめかしく、巧雲は顔をたもとにくるんだまま
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)