“えさばこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
餌箱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の餌箱えさばこあわを入れて見ていると、それをついばみに来る雀にはどう見ても二つの種類がある。
素見ひやかし追懸おっかけた亭主が、値が出来ないで舌打をして引返す……煙草入たばこいれ引懸ひっかかっただぼはぜを、鳥の毛の采配さいはいで釣ろうと構えて、ストンと外した玉屋の爺様じいさまが、餌箱えさばこしらべるていに、財布をのぞいてふさぎ込む
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と正三君はまもなく餌箱えさばこの中をのぞいて疑問をおこした。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
私の家ではつい一月ほど前に、小さな餌箱えさばこを樹の蔭に置いて、あわを一ぱい入れて小鳥を誘うて見たが、雀はこの季節にはあまり穀食をせぬらしく、他の鳥も最初は一向いっこうかえりみない様子であった。