“うはこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
譫語50.0%
囈言50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熱劇しくて譫語うはことのみ言ひしを、エリスがねもごろにみとる程に、或日相沢は尋ね来て、余がかれに隠したる顛末てんまつつばらに知りて、大臣には病の事のみ告げ、よきやうにつくろひ置きしなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
少くも熱が高くて譫語うはことを言つてゐるやうに思はれた。実は不断のイワンだつて、こんな調子な所があるのだが、只、なんと云つたら好からう、顕微鏡で二十倍位に廓大して見るやうであつた。
彼は囈言うはことのやうに小言を言ひつづけた。それは、その日ごろの全く沈黙勝ちな彼としては、珍らしい長談義であつた。彼はあとからあとからと言葉を次ぎ足してしやべりつづけた。