囈言うはこと)” の例文
酔払ひや狂気の囈言うはことを真似ても、それや、かまひはしませんが、余程上手に真似ないと、つい正気で物を云つてしまつたりなどする。
「不可解」の魅力 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
然れども宗教は架空の囈言うはことたらしむべからず、無暗に唯だ救とか天国とか浮かれ迷はしむべからず。
復讐・戦争・自殺 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
彼は囈言うはことのやうに小言を言ひつづけた。それは、その日ごろの全く沈黙勝ちな彼としては、珍らしい長談義であつた。彼はあとからあとからと言葉を次ぎ足してしやべりつづけた。