“うちつぶや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打呟33.3%
打囁33.3%
打独語33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
打呟うちつぶやき更に又老女に向い「して梅五郎老人は平生へいぜいの様な人だッた女「極々ごく/\の善人でした、 ...
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
時ならぬ真夜中に人の眠りを妨るはいずれの没情漢ぼつじょうかんぞと打呟うちつぶやきながら、起行おきゆきて戸を開くに、つい一人いちにんは是なん目科其人にして衣服の着様きざまみだれ、飾りしゃつの胸板は引裂かれ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
此幾日といふもの楽みにして待ちに待ちたる明日のもし雨ふらんには如何にかせんと、檐の玉水の音を聞くさへ物憂くおぼえて、幾度か椽端えんばなに出で雲のたゝずまひを仰ぎ見て打囁うちつぶやきしが
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
延喜えんぎでも無いことを云ふ、と眉を皺むる折も折、戸外おもてを通る納豆売りのふるへ声に覚えある奴が、ちェッ忌〻しい草鞋が切れた、と打独語うちつぶやきて行き過ぐるに女房ます/\気色をあしくし
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)