打独語うちつぶや)” の例文
延喜えんぎでも無いことを云ふ、と眉を皺むる折も折、戸外おもてを通る納豆売りのふるへ声に覚えある奴が、ちェッ忌〻しい草鞋が切れた、と打独語うちつぶやきて行き過ぐるに女房ます/\気色をあしくし
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)