“うたごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唄声50.0%
歌声37.5%
謡声12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
降りるとたちまち、彼等の陽気な唄声うたごえが私の耳朶じだを打ちました。それもそのはず、彼等はわずか五六歩に足らぬところを、合唱しながら拍子を取って進んで行くのです。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
このとき、どこか、まち喫茶店きっさてんから、レコードでならす、あまったるい歌声うたごえながれてきました。そこには、ことなった生活せいかつのあることをおもわせました。
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大勢の謡声うたごえが、しかも銅拍子どびょうしや鼓の音まで交えて聞え出したのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)