謡声うたごえ)” の例文
鳴門舞の謡声うたごえより、なお太やかな音声おんじょうをして、阿波守重喜ハッタと庭面にわもにらみすえた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大勢の謡声うたごえが、しかも銅拍子どびょうしや鼓の音まで交えて聞え出したのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)