“うずだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
堆高33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田山白雲は、二人の人格を信ずるけれども、お松が書きつつあったうずだかい原稿紙に向って、むらむらと一種の敵意のようなものの湧くのを禁ずることができませんでした。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼の眼の前二三尺の所にうずだかひだを盛り上げて重々しくひろがっていた裲襠うちかけすそが、厚い地質の擦れ合うごわ/\した音を立てたのは、夫人が驚きを制しながら心持身を退しさったのであった。
二人の出入りの百姓を送り出して見ると、留守中に彼を待っている手紙や用件の書類だけでも机の上に堆高うずだかいほどである。種々さまざまな村方の用事は、どれから手をつけていいかわからなかったくらいだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)