“うすっ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婆芸者が土色したうすっぺらな唇をじ曲げてチュウッチュウッと音高く虫歯を吸う。請負師が大叭おおあくびの後でウーイと一ツおくびをする。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
円輔は細長い膝を小紋縮緬こもんちりめんうすっぺらな二枚襲にまいがさねの上から、てのひらでずらりと膝頭ひざがしらさすり落すこと三度にして、がッくりと俯向うつむ
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さて々忠臣義士も当てにならぬ、君臣主従の名分論も浮気なものだ、コンなうすっぺらな人間と伍をすよりも独りで居る方が心持が宜いと説をめて、初一念を守り、政治の事は一切いっさい人に任せて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)