“いなかや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田舎家95.5%
田舎屋4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地形の波面なみづら、木立、田舎家いなかやなどをたくみにたてにとりて、四方よもより攻め寄するさま、めずらしき壮観ものみなりければ、近郷の民ここにかしこに群れをなし
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
永年住み古した田舎家いなかやの中に、たった一人取り残されそうな母をえがき出す父の想像はもとよりさびしいに違いなかった。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
散策子はくびすめぐらして、それから、きりきりはたり、きりきりはたりと、にわとりうつようなおさおとしたう如く、向う側の垣根に添うて、二本ふたもとの桃の下を通って、三軒の田舎屋いなかやの前を過ぎるあいだに、十八
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)