“あれめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
彼奴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さむれば昨宵ゆうべ明放あけはなした窓をかすめて飛ぶからす、憎や彼奴あれめが鳴いたのかと腹立はらだたしさに振向く途端、彫像のお辰夢中の人にははるか劣りて身をおおう数々の花うるさく
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
彼奴あれめは犬ぢや烏ぢやと万人の指甲つめに弾かれものとなるは必定、犬や烏と身をなして仕事を為たとて何の功名てがら
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
生先の長い彼奴あれめが人様に恨まれるやうなことの無いやうに為ねばなりませぬ、とおろ/\涙になつての話し。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
よしまたのつそりに命けらるればとて彼奴あれめに出来る仕事でもなく、彼奴の下に立つて働く者もあるまいなれば見事出来でかし損ずるは眼に見えたこととのよしなれど
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
よしまたのっそりに命けらるればとて彼奴あれめにできる仕事でもなく、彼奴の下に立って働く者もあるまいなれば見事でかし損ずるは眼に見えたこととのよしなれど
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)