“かやつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彼奴95.2%
渠奴4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると彼奴かやつは、真蒼な顔をして、毒々しい両眼にびっくりしたらしい表情を浮べて、ものも云わずに逃げてってしまったんだ。
「柵のくいはかく打つもの、結び様はこの様にするもの」と云いながら立ち働いて居るのを見て、昌景、「彼奴かやつは尋常の士ではない、打ち取れ」
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
渠奴かやつ犬の為におびやかされ、近鄰きんりんより盗来ぬすみきたれる午飯おひるを奪はれしにきはまりたり、らば何ほどのことやある、とこゝに勇気を回復して再び藪に侵入せり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)