“あつかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熱燗92.3%
只熱燗1.9%
煮燗1.9%
熱澗1.9%
熱爛1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
澄夫はうやうやしく大盃を押戴おしいただいたが、伝六郎が在合ありあ熱燗あつかんを丸三本分逆様さかさまにしたので、飲み悩んだらしく下に置いて口を拭いた。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
只熱燗あつかんに漬物でも添へてもらへれや結構だ。」
土間の炉に火をいて、干魚を焼きながら、ちょうど煮燗あつかんで酒を始めたところである。「押込だって」と、番士の一人が云った、彼はむっとしたようにつらをふくらませた。
熱澗あつかんをサッと投げつけた。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それがしやくに触ると言つて、お客は桃太郎の頭から熱爛あつかんの酒をぶつ掛けた。酒は肩から膝一面に流れた。あか長襦袢ながじゆばんの色は透綾すきやの表にまでとほつて来たが、桃太郎は眉毛一つ動かさうとしなかつた。