“あきばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空箱56.5%
明箱21.7%
空函21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはほかでもない。ホテルの裏口に積んであった空箱あきばこの山が崩れて、そのあたりは雪がふったように真白に、木屑きくずが飛んでいることであった。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
懐中ふところを探ると、燐寸まっちの箱は空虚からであった。彼は舌打したうちして明箱あきばこほうり出した。此上このうえは何とかして燐寸を求め得ねばならぬ。重太郎は思案して町のかたへ歩み去った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
棟の高い納屋を広く持ち、空函あきばこをあつかう箱屋までがあって、早くから瓦斯ガスやアーク燈を、荷揚げ、荷おろしの広場に紫っぽく輝かしたりした。