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空函
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あきばこ
ふりがな文庫
“
空函
(
あきばこ
)” の例文
そこで彼は、思い切り勇気を出して、廊下に積んであった
空函
(
あきばこ
)
を戸口に重ねると、扉の上の廻転窓の中を透して、ソッと室内を窺ってみた。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
棟の高い納屋を広く持ち、
空函
(
あきばこ
)
をあつかう箱屋までがあって、早くから
瓦斯
(
ガス
)
やアーク燈を、荷揚げ、荷おろしの広場に紫っぽく輝かしたりした。
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その上にサッポロビールの
空函
(
あきばこ
)
が五つ六つ横倒しに並べられていた。それが子供達の机だった。私のペンの
揺籃
(
ようらん
)
だった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
タッタ今上って行った十台ばかりの
炭車
(
トロッコ
)
の真中あたりの新しい
空函
(
あきばこ
)
の中に、低い天井の岩壁から反射する薄明りの中を、頭を打たない用心らしく、背中を丸くして突伏したまま揺られて行った。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
もしや博士がそれをもって外出したのではないかと一時失望をしたが、それでも方々を探しまわっているうちに、荷ときをした一つの大きな
空函
(
あきばこ
)
のうしろに、例の鞄がかくされているのを発見した。
地球を狙う者
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
函
漢検準1級
部首:⼐
8画
“空”で始まる語句
空
空地
空虚
空想
空洞
空腹
空家
空気
空嘯
空手