世人は歴史について、ややするとかかる誤想を懐きはすまいか。歴史は過去の出来事を記述したり考証したり、つまり死んだ事件を取調べる検査官のようなものであると。しかし我輩は歴史学に対してかかる要求はせぬのである。歴史学という一の科学の一要素として …
著者 | 大隈重信 |
ジャンル | 哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓 |
初出 | 「早稻田學報 第百八十七號」早稻田大學校友會、1910(明治43)年9月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約12分(300文字/分) |