親鸞の水脈しんらんのすいみゃく
本誌(大法輪)の二十五年に因んで、僕の二十五歳頃を語れと仰っしゃるんですか。さあ今の青年とちがって、僕らのその時代は無我夢中でしたな。合理主義、利己主義、そんな風を卑しむ風潮の中で、いわゆる青年の客気満々でしたよ。無一物で東京に出てきて、苦 …