トップ
>
『海嘯のあと』
ふりがな文庫
『
海嘯のあと
(
つなみのあと
)
』
壮い漁師は隣村へ用たしに往って、夜おそくなって帰っていた。そこは釜石に近い某と云う港町であったが、数日前に襲って来た海嘯のために、この港町も一嘗にせられているので、見るかぎり荒涼としている中に、点々として黒い物のあるのは急ごしらえの豚小屋の …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
己
(
じぶん
)
後
(
うしろ
)
娶
(
もら
)
揮
(
ふ
)
溜息
(
ためいき
)
駛
(
はし
)
顫
(
ふる
)
顛倒
(
てんとう
)
静
(
しずか
)
釜石
(
かまいし
)
豚
(
ぶた
)
諦
(
あきら
)
衣服
(
きもの
)
莞
(
にっ
)
細君
(
さいくん
)
眼前
(
めのまえ
)
一嘗
(
ひとなめ
)
海嘯
(
つなみ
)
浪
(
なみ
)
某
(
なにがし
)
所天
(
おっと
)
壮
(
わか
)
凄惨
(
せいさん
)