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『人の首』
ふりがな文庫
『
人の首
(
ひとのくび
)
』
私は電車に乗ると異状な興奮を感ずる。人の首がずらりと前に並んで居るからである。人間移動展覧会と戯に此を称えてよく此事を友達に話す。近代が人に与えてくれた特別な機会である。此所に並んでいる首は、美術展覧会に於ける絵画彫刻の首と違って、観られる …
著者
高村光太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
人中
(
にんちゅう
)
戯
(
たわむれ
)
被
(
おお
)
頤
(
おとがい
)
閃
(
ひら
)
称
(
たた
)
羨
(
うらやま
)
覗
(
うかが
)
麝香
(
じゃこう
)
顱頂
(
ろちょう
)
顕
(
あら
)
顎
(
あご
)
項
(
うなじ
)
陶冶
(
とうや
)
能
(
よ
)
睫毛
(
まつげ
)
益
(
ますます
)
皺
(
しわ
)
牽引
(
けんいん
)
活
(
い
)
所謂
(
いわゆる
)
忽
(
たちま
)
初毛
(
うぶげ
)