從來じうらい)” の例文
新字:従来
從來じうらいかれとほ奉公ほうこういくらでも慰藉ゐしやみち發見はつけんしてたのは割合わりあひあたゝかなふところほとんどつひやしつゝあつたからである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だい二には、えら婦人ふじん傳記でんきである。從來じうらい婦人ふじん讀物よみものといへば、ジヤン・ダークでんとか、ナイチンゲールでんとか、さういふものを推薦すゐせんするひとすくなくない。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
我國わがくに國債こくさい状態じやうたいると、今日こんにちすでに五十九億圓おくゑんたつして從來じうらい大勢たいせいもつはかれば年々ねん/\巨額きよがく國債こくさいえるのであつて百億圓おくゑんたつするもあまとほからざることである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
從來じうらい發見はつけんされたる土版の出所は左の如し。しめす所は武藏北足立郡貝塚村より出でしものなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
ゆきつてもり、あめつてもり、どんなことつてもひまさへあればすゝむ。其方法そのはうはふまた進歩しんぽしやうじて、從來じうらいかたとはおほいにことなつたかたをするにいたつたのである。
但馬守たじまのかみ流石さすがに、そんな些事さじたいして、一々死刑しけいもちゐることは出來できなかつたが、掏摸すりなぞは從來じうらい犯以上ぱんいじやうでなければ死刑しけいにしなかつたのを、れは二はんあるひことによると初犯しよはんからてて
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そこでひとさとつて改革かいかくはかれば此度こんどくらしをなほして自分じぶん支出ししゆつ何割なんわりげんじて、さうして其剩餘そのじようよもつ從來じうらい借金しやくきん整理せいりをしてくよりほかにはみちはないのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
かれ從來じうらいたことのない綺麗きれい菓子くわし發見はつけんしたとおもつてこゝろをどつた。それでもかれ半分はんぶんつていきなりくだした。かれのどがぢり/\とげつくほど非常ひじやう苦惱くなうかんじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
從來じうらい財政計畫ざいせいけいくわくでは大正たいしやうねん以來いらい毎年まいねん豫算よさんうへ借入金かりいれきんまた國債こくさい計上けいじやうしてあり
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)