“どん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ドン
語句割合
鈍25.5%
如何18.5%
何様13.4%
午砲9.6%
何7.6%
殿5.7%
奈何2.5%
何樣2.5%
曇2.5%
貪1.9%
如何様1.3%
号砲1.3%
號砲1.3%
奈樣0.6%
様0.6%
丼0.6%
呑0.6%
么麼0.6%
何等0.6%
奈様0.6%
突然0.6%
論0.6%
鈍物0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初回のときは、別になんとも思わんじゃったけんど、あんまり、毎回じゃけ、鈍(どん)なわたしも、変に思うて見るようになりました。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
犬に眼鏡をかけさせたら如何(どん)な顔になるだろうと思って掛けてやった。少しも似合わない。するとポチは隣の猫を見て追駆けて行った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
木村父子の材能が見抜けぬ秀吉でも無く、新領主と地侍とが何様(どん)なイキサツを生じ易いものだということを合点せぬ秀吉でも無い。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
勿論、往復とも徒歩(てく)なんですから、帰途(かえり)によろよろ目が眩(くら)んで、ちょうど、一つ橋を出ようとした時でした。午砲(どん)!——あの音で腰を抜いたんです。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其留守は何(どん)なに静で好だろう是からネ其様(そんな)時には逃(のが)さず手紙を遣るから来てお泊りよ、二階が広々として、エお出なネお出よお出なね、お出よう
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
おっとまかせろナは可いが、愛の野郎、三尺の尻ッこけで、ぬッと足を出して夜具戸棚を開けた工合、見習いの喜助殿(どん)というのでがす。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『助けろと仰ると?』お志保の眸(ひとみ)は急に燃え輝いたのである。『私の力に出来ますことなら、奈何(どん)なことでも致しますけれど。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
も見ずに迯行(にげゆき)しが殘りし二人は顏見合せ怖(こは)い者見たしの譬(たとへ)の如く何樣(どん)な人やら能(よく)見(み)んと思へば何分恐(おそろ)しく小一町手前(てまへ)に彳(たゝず)みしが連(つれ)の男は聲を懸(かけ)寧(いつ)その事田町通(とほ)りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
日中(ひなか)は硝子(ビイドロ)を焼くが如く、嚇(かっ)と晴れて照着(てりつ)ける、が、夕凪(ゆうなぎ)とともに曇(どん)よりと、水も空も疲れたように、ぐったりと雲がだらけて、煤色(すすいろ)の飴の如く粘々(ねばねば)と掻曇(かきくも)って、日が暮れると墨を流し
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
仏が寺門屋下に鴿(はと)蛇猪を画いて貪(どん)瞋(しん)痴(ち)を表せよと教え(『根本説一切有部毘奈耶』三四)、その他蛇を瞋恚(しんい)の標識とせる事多きは、右の擬自殺の体を見たるがその主なる一因だろう
如何様(どん)なお寺にも過去帳がある。彼は彼の罪亡ぼしに、其の過去帳から彼の餌になった二三亡者(もうじゃ)の名を写して見よう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
すごすごと勝手に立てば正午の号砲(どん)の音たかく、かかる折ふし殊更(ことさら)胸にひびくものなり。
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
恨(うら)めしきは御新造(ごしんぞ)とお峯(みね)は口惜(くちを)しさに物(もの)も言(い)はれず、常〻(つね/″\)をとなしき身(み)は理屈(りくつ)づめにやり込(こめ)る術(すべ)もなくて、すご/\と勝手(かつて)に立(た)てば正午(しようご)の號砲(どん)の音(おと)たかく、かゝる折(をり)ふし殊更(ことさら)胸(むね)にひゞくものなり。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人の幼少な頃——貴女は自分の子供等を見て、その爲すさまを眺めて、それを身に思ひ比べた時、奈樣(どん)な感じを起しますか。
私は斯の女の手に抱かれて、奈樣(どん)な百姓の娘が歌ふやうな唄を歌つて聞かされたか、そんなことはよく覺えて居りません。
……と言うのが……何でもその日田の御金奉行の野西春行(はるつら)という若侍が、あの騒動の起って以来、毎日、御城内の大目付、川村様(どん)のお役宅に押しかけて来て
成る限り大切(だいじ)を取って極々の内密(ないない)に、しかも出来るだけ速(は)よう下手人を探し出せと言う大目付からの御内達で、お係りのお目付、松倉十内様(どん)も往生、垂れ冠って御座る。
どれを見ても、カクテール製法の本ばかりだった。一冊売ったらどの位になるのかしら、支那蕎麦(そば)に、てん丼(どん)に、ごもく寿司、盗んで、すいている腹を満たす事は、悪い事ではないように思えた。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
俺は活動を見て五十銭のうな丼(どん)を食べたらもう死んでもいいと云った
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
一呑(どん)も石獅も、思わず居住居(いずまい)を直した。この臭気も又、忠誠から発するにおいであったかと心を打たれたからである。忠義は、赤穂藩だけのものではなかったと思った。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泉岳寺の寺僧で、一人は一呑(どん)といい、一人は石獅(せきし)という者だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
えツ、何だと——么麼(どん)な聟君をお世話するかと。……はツはツはツ、余程心配になつて来たナ。大丈夫安心しろ、君達のやうなノラクラ者を御世話する気遣(きづかひ)は無いからナ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
シカシこのままにして捨置けば将来何等(どん)な傷心恨(かなしい)事が出来(しゅったい)するかも測られぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
母親の無い子供等は奈様(どん)な場合でもそんなことに頓着なしに、「節さん、節さん。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「弱つた! 君がああして取緊(とつち)めてくれたのは可いが、この返報に那奴(あいつ)どんな事を為るか知れん。明日(あした)あたり突然(どん)と差押(さしおさへ)などを吃(くは)せられたら耐(たま)らんな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「……論(どん)より証拠使用人が大将の為めに労(どう)を吝(おし)みません。第一人格が立派(いっぱ)です」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
『其(そ)の先生(せんせい)が私(わたし)どもに教(をし)へたから、其(そ)の先生(せんせい)を龜(かめ)ノ子(こ)先生(せんせい)ッて呼(よ)んだのさ』と海龜(うみがめ)は腹立(はらだゝ)しげに云(い)つて、『眞個(ほんとう)にお前(まへ)は鈍物(どん)だね!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)