“御新造”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごしんぞ81.9%
ごしんぞう8.6%
ごしん4.8%
こしんぞ3.8%
ごしんざう1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍「これ吉次きちじ、少々明神下に買物があるから、遅くなるかも知れんから先へ帰って、旦那様はあとからぐに帰ると御新造ごしんぞにそう云え」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
狭い屋敷であるから、伊平は裏口からずっと通って、茶の間になっている六畳の縁の前に立つと、御新造ごしんぞうのおよねは透かし視て声をかけた。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
っかさんの方は、私だって知ってるわ。品のい、せいのすらりとした人よ。水菓子屋の御新造ごしんさんって、みんながそう言ったの。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お気の毒なことで——毒酒の果し合いなどは、いかにも魔の差しそうな事だが、間違いが何処にあったか、それは調べ抜かなきゃなりませんよ、御新造こしんぞ
御新造ごしんざうとは他人で無かつた相ですし、二人の間には、子供まであつたといふ位ですから、先代の旦那樣が亡くなるのを待ち兼ねて、今の御新造樣が入つて來たのは、當り前のことぢやありませんか