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鼻白
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はなじろ
ふりがな文庫
“
鼻白
(
はなじろ
)” の例文
高座姿のイエの美しさに私は
鼻白
(
はなじろ
)
んでばかりいた。その夜はイエが自分よりずっと大人に見えてしょうがなかった。
前途なお
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
へんなことをいう
臆面
(
おくめん
)
のない男だと、秀吉は、感心しているような、またすこし、
鼻白
(
はなじろ
)
んだような
面持
(
おももち
)
で、まじまじと、弥九郎の
唇
(
くち
)
もとを見まもった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弁士はさつと
鼻白
(
はなじろ
)
んで、
暫
(
しばら
)
く絶句した。そのすきに聴衆がざわつきだす。
ハビアン説法
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
ところが、哀れな鉄さんは、卑屈をいやしまず貧乏を
鼻白
(
はなじろ
)
んだ。彼は
何時
(
いつ
)
までもウジウジ
屈
(
かが
)
んでいた。祖母は
堪
(
たま
)
らなくなったと見えて台所口へゆくと
柄酌
(
ひしゃく
)
に水をくんで鉄さんの頭からあびせかけた。
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
手短かに、源次から調べ上げた事実を話すと、五人の同心、少し出しぬかれて
鼻白
(
はなじろ
)
んだ様子に見えた。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
すぐそこには、右衛門ノ
佐
(
すけ
)
義助のいかつく坐りこんだ姿を
男女
(
ふたり
)
は見ていた。さすが薬湯の匂いやここの病臭は、義助の不作法をちと
鼻白
(
はなじろ
)
ませたふうだった。——義助は仮病だと信じこんで来たらしい。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“鼻白”で始まる語句
鼻白鹿毛