“柄酌”の読み方と例文
読み方割合
ひしゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日何処どこでもしたという酒樽さかだるのいくつかが、大丸の前にもかがみが抜いて柄酌ひしゃくがつけて出された。
ところが、哀れな鉄さんは、卑屈をいやしまず貧乏を鼻白はなじろんだ。彼は何時いつまでもウジウジかがんでいた。祖母はたまらなくなったと見えて台所口へゆくと柄酌ひしゃくに水をくんで鉄さんの頭からあびせかけた。