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鼠甲斐絹
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ねずみかいき
ふりがな文庫
“
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)” の例文
京都
寄竹派
(
きちくは
)
の
普化宗
(
ふけしゅう
)
明暗寺に行って
虚無僧
(
こむそう
)
の入宗許可を受け、重蔵も千浪も同じような
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)
に丸ぐけ帯、天蓋尺八という姿になった。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)
のパッチで
尻端折
(
しりはしょり
)
、
薄
(
うす
)
いノメリの
駒下駄穿
(
こまげたば
)
きという
姿
(
なり
)
も、妙な
洒落
(
しゃれ
)
からであって
野道
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
相良玄鶯院
(
さがらげんおういん
)
は、熊手を休めて腰をたたいた。ついでに
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)
の
袖無着
(
ちゃんちゃんこ
)
の背を伸ばして、空を仰ぐ。
刷毛
(
はけ
)
で引いたような
一抹
(
いちまつ
)
の雲が、
南風
(
みなみ
)
を受けて、うごくともなく流れている。
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
胴のみ
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)
の裏つけたるをはおる。
いがみの権太:(明治二十九年一月、明治座)
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
万吉もその様子を見てホッとしたが、ヒョイと見ると
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)
の袖に、点々たる返り血の
痕
(
あと
)
——。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
門柱の蔭にすがって、弦之丞は、駕から奥へ連れられてゆく、痛ましい人の姿を見送っていたが、やがて、両眼へ
掌
(
て
)
を当てたまま、
鼠甲斐絹
(
ねずみかいき
)
のかげ寒く、代々木の原を走っていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鼠
漢検準1級
部首:⿏
13画
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
斐
漢検準1級
部首:⽂
12画
絹
常用漢字
小6
部首:⽷
13画