“黙止(もだし)” の例文
旧字:默止
「主命とあれば黙止(もだし)がたい。ご念までもなく、助太刀いたすが、して、貴君にはどんな用意があるのか」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とかくして滞在中川上音二郎(かわかみおとじろう)の一行(いっこう)、岡山市柳川座(やながわざ)に乗り込み、大阪事件を芝居に仕組みて開場のはずなれば、是非見物し給われとの事に、厚意(こうい)黙止(もだし)がたく、一日両親を伴いて行き見るに
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
兼而眩暈之気味に而(て)難儀致候得共、乗船御供被仰付候と申候者、格別之儀と奉存候間、中々御断之願者難申出黙止(もだし)居候得共、先月末当月初両度之乗様(のりだめ)しに、御医師中に者(は)指而(さして)難儀之者も無御坐候得共
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)