“鳥鍋”の読み方と例文
読み方割合
とりなべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶の間の大火燵こたつの上で、鳥鍋とりなべをつつきながら、誠ちゃん(宿の主人)も加わってよもやまの話。——田部さんは本当に追分がお好きらしい。
雉子日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
長い間窓に腰をかけていたので湯冷ゆざめもする、火鉢の火を掻立かきたてて裏の物干へ炭団たどんを取りに行くとプンプン鳥鍋とりなべにおいがしている。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まあ、行きあたりばったりの小料理屋で鳥鍋とりなべでもつついていたほうが無難かも知れない。それとも、どこか他にいいところを知っているかね。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)