たぶさ)” の例文
友之助はおこったの怒らないのじゃアない、借着の※袍どてら姿なり突然いきなり唐紙からかみを明けて座敷へ飛込みまして物をも云わせずお村のたぶさを取って二つ三つ打擲致しましたから、一座の者は驚いて
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
右手にたぶさを取り、左手をまるい頤に掛けて、グイと顔を上げさせました。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)