“髪上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くしあ50.0%
ぐしあ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
院が昔このお后の入内じゅだいの時お贈りになった髪上くしあげの用具に新しく加工され、しかももとの形を失わせずに見せたものが添えてあった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
中宮ちゅうぐうから白い唐衣からぎぬ小袖こそで髪上くしあげの具などを美しくそろえて、そのほか、こうした場合の贈り物に必ず添うことになっている香のつぼには支那しな薫香くんこうのすぐれたのを入れてお持たせになった。
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
典侍は帝のお髪上ぐしあげの役を勤めて、それが終わったので、帝はおめしかえを奉仕する人をお呼びになって出てお行きになった部屋には、ほかの者がいないで
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
中宮のおいでになる御殿の西の離れに式の設けがされてあって、姫君のお髪上ぐしあげ役の(正装の場合には前髪を少しくくるのである)内侍などもこちらへ来たのである。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)