高浪たかなみ)” の例文
10 これにわが法度のりを定めかん及び門を設けて、11 いわくここまでは来るべし、ここを越ゆべからず、なんじ高浪たかなみここにとどまるべしと。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
舳櫓ともろを押せる船子ふなこあわてず、さわがず、舞上まいあげ、舞下まいさぐなみの呼吸をはかりて、浮きつ沈みつ、秘術を尽してぎたりしが、また一時ひときり暴増あれまさる風の下に、みあぐるばかりの高浪たかなみ立ちて
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
砂地石地の始めから稲作に適せぬ地域が広い上に、たまたま水田にひらき得た場合にも、僅かな例外を除いては、嵐や高浪たかなみなどの外部の障害に対して、自衛の道が立てにくかった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)