高文こうぶん)” の例文
座蒲団ざぶとんだ——その御書院番士の座蒲団が一枚いているからと言って、官報第何号か何かでその欠員を募集するてエと、願書が何千通山積さんせきして、その中で高文こうぶんをパスしたやつが何百人
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
予また幕末ばくまつ編年史へんねんしを作り、これを三十年史となづ刊行かんこうして世にわんとせし時、誰人たれびとかに序文じょぶんわんと思いしが、駿しゅんかたわらりて福沢先生の高文こうぶんを得ばもっとも光栄こうえいなるべしという。
元来この谷郷たにさと村は、こうした山奥に在り勝ちな、一村こぞって一家といったような、極めて平和な村だったので、高文こうぶんの試験準備をしている草川巡査は最初、大喜びで赴任したものであったが
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)