“谷郷”の読み方と例文
読み方割合
たにさと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山奥の谷郷たにさと村駐在所の国道に面したホコリだらけの硝子戸ガラスどをケタタマシクゆすぶりながら、一人の青年が叫んだ。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
元来この谷郷たにさと村は、こうした山奥に在り勝ちな、一村こぞって一家といったような、極めて平和な村だったので、高文こうぶんの試験準備をしている草川巡査は最初、大喜びで赴任したものであったが
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)