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高土間
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たかどま
ふりがな文庫
“
高土間
(
たかどま
)” の例文
この雛段を、下から、
新高
(
しんだか
)
、
高土間
(
たかどま
)
、
桟敷
(
さじき
)
ととなえ、二階にあるのは二階
桟敷
(
さじき
)
、正面桟敷といった。そこにも緋のもうせんがかかっている。
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私はやっと最初の目礼が私に送られたのではなかったと云う事に気がつきましたから、思わず周囲の
高土間
(
たかどま
)
を見まわして、その挨拶の相手を物色しました。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
桟敷
一間
(
ひとま
)
四円四十銭、
高土間
(
たかどま
)
三円三十銭、
平
(
ひら
)
土間二円四十銭、但しいずれも一間五人詰の価であるから、一人分はその五分の一であることを忘れてはならない。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「まあ、御覧なさいませ、初日から、五日目まで、
高土間
(
たかどま
)
、桟敷ももうみんな、売切れになりました」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「可かんな。
那處
(
あすこ
)
から此の室を見下されちや、恰で
高土間
(
たかどま
)
で
芝居見物
(
しばゐけんぶつ
)
といふ格だ。」と嫌な顏をする。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
設けの席というのは必ず
高土間
(
たかどま
)
に限られていた。これは彼らの
服装
(
なり
)
なり顔なり、髪飾なりが、一般の眼によく着く便利のいい場所なので、派出を好む人達が、争って手に入れたがるからであった。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして
疵
(
きず
)
あとは
綺麗
(
きれい
)
にぬぐったように
癒
(
なお
)
った彼女は、寛治氏と同道にて歌舞伎座の東の
高土間
(
たかどま
)
に、臆面もなく芝居見物に来ていたという事を報じた。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その入場料は、
桟敷一間
(
さじきひとま
)
に付き四円七十銭、
高土間
(
たかどま
)
三円五十銭、
平
(
ひら
)
土間二円八十銭であった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
柳盛座は浅草の向う柳原にある小劇場——といっても、いわゆる
鈍帳
(
どんちょう
)
芝居の部で、
桟敷
(
さじき
)
や
高土間
(
たかどま
)
がないでもないが、
平
(
ひら
)
土間の大部分は大入り場で、その木戸銭はただの二銭であった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“高土”で始まる語句
高土堤