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驀地
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ましぐら
ふりがな文庫
“
驀地
(
ましぐら
)” の例文
燃ゆる様な
好摩
(
かうま
)
が原の夏草の中を、
驀地
(
ましぐら
)
に走つた二条の
鉄軌
(
レール
)
は、車の軋つた痕に烈しく日光を反射して、それに疲れた眼が、
逈
(
はる
)
か
彼方
(
むかう
)
に快い蔭をつくつた、白樺の木立の中に
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
二百里の長き車は、牛を乗せようか、馬を乗せようか、いかなる人の運命をいかに東の
方
(
かた
)
に
搬
(
はこ
)
び去ろうか、さらに
無頓着
(
むとんじゃく
)
である。世を
畏
(
おそ
)
れぬ
鉄輪
(
てつわ
)
をごとりと
転
(
まわ
)
す。あとは
驀地
(
ましぐら
)
に
闇
(
やみ
)
を
衝
(
つ
)
く。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
静緒は
驀地
(
ましぐら
)
に行かんとす。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“驀地”の意味
《名詞》
急におこるさま。
猛烈な勢いで突き進むさま。ましぐら。まっしぐら。
(出典:Wiktionary)
驀
漢検1級
部首:⾺
20画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“驀”で始まる語句
驀進
驀
驀然
驀直
驀向
驀出
驀走