しる)” の例文
旧字:
かつ、世に前生を鑑達し、往事を追憶することあり。すなわち知る、生前の相続にして気を稟けて、しかしてたちまちあるにあらず。また、鬼神の霊知断ぜざることをしるす。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
魯粛は周瑜しゅうゆに報じて、万端の手筈をうながし、呉主孫権にも、事の次第を早馬で告げ、もし今にも、孔明の祈りのしるしがあらわれて、望むところの東南たつみの風が吹いてきたら、直ちに
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長いひでりに困りぬいて、田も畑も亀裂している折ですから、于吉に雨乞いのいのりを修させ、もししるしあれば助け、効のないときは、群民の中で首を刎ね、よろしく見せしめをお示しになる。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)