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駟
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し
ふりがな文庫
“
駟
(
し
)” の例文
(
失敗
(
しま
)
った! 妻の不断に似合わず、いやに気のついたことをしたもんだ。これじゃ、ゴルフに行ったと云うんじゃなかった!)と、後悔したが
駟
(
し
)
も及ばず。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
沈黙を守るに
若
(
し
)
かず、無用の言を吐くと
駟
(
し
)
も舌に及ばずで、
忽
(
たちま
)
ち不測の害をかもすことになる、注意すべきは言葉であるという道徳の
箴言
(
しんげん
)
に類した句である。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
阿園が問いに何心なくさようと答えつ、後にてハッと
愕
(
おどろ
)
きたれど
駟
(
し
)
も舌に及ばざりき、女房は
焦
(
せ
)
き立てり
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
「え?」と小野さんは
俄然
(
がぜん
)
として我に帰る。空を
掠
(
かす
)
める
子規
(
ほととぎす
)
の、
駟
(
し
)
も及ばぬに、降る雨の底を突き通して過ぎたるごとく、ちらと動ける
異
(
あや
)
しき色は、
疾
(
と
)
く収まって、美くしい手は
膝頭
(
ひざがしら
)
に乗っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
駟
(
し
)
も舌に及ばず、三宅君地団駄ふんだが、後の祭で、及ばない。
探偵の巻
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
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我にあらかじめ約あれば
駟
(
し
)
も及ばず、今はたこれをいかんせむ。
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
駟
漢検1級
部首:⾺
15画
“駟”を含む語句
駟馬
下駟
上駟
中駟